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平成21年卒 東寮 田中智浩/「和敬のパワープレイと北京での気づき」

「和敬のパワープレイと北京での気づき」 

 

現在新卒入社3年目を迎え、北京で働くことになってちょうど1年目を迎えることになった。
学校にもあまり行かずに和敬の民として、東寮2班の廊下に居座り続けた身としては、
一緒に生活をしていた方々の考え方や目標の違う個の集団生活が染みついているわけで、
その観点から和敬生活において「パワー」とはどういうものだったか振り返り、
北京での気づきについて書いてみることにする。

 

 

  •  和敬におけるパワー

和敬には学年序列の絶対的なパワー関係と、個人に紐づく相対的なパワー関係の2種類が存在した。
例えるならば、前者はジュースを買いに行くときに下の学年が買いに行くという暗黙のルールであり、
後者は「○○さんに言われたから合コンを開かなければ」という個人に課せられる責務感のようなものであった。

 

前者は学年の差分に比例して強さを増し、
後者はその命令の裏にあった「見返りとしての楽しさ」の期待値にその強さが依存していた。
今考えてみると、学年序列の絶対的パワー行使を受ける中で、
「見返りとしての楽しさ」という期待値が徐々に形成されたのは間違いなく、
後者の相対的パワーは前者の絶対的パワーに依存していたと考えられる。

 

後者のパワーをうまく使う人たちは、多くの人に効率よく、
個々の期待値を高めるという点において器用さを持ち合わせていた。
言うまでもなく、彼らは多くの人たちを動かし、
そして期待値以上の「楽しさ」を提供することで寮を盛り上げていた。

 

 

 

  •  会社におけるパワー

社会人になって感じるのは、前述の2つのパワーで人が動くというロジックは、
ほぼ変わらないのではないかということである。
学年は役職に置換され、「見返りとしての楽しさ」は「評価ややりがいのある仕事」に置換されただけに感じる。
人を動かす立場で考えるならば、長い月日で徐々に周りの期待値を上げれば、
おのずとパワーは集まってきて大きな仕事が出来るようになるのだろうという予感はある。
ベンチャーに勤める自分が言うのも変だが、
いわゆる日系の大手企業というのは長期で人を見る事が求められるので、この傾向が強いのではないだろうか。

 

 

 

  • 北京での気づき

入社2年目の終りに北京に行きたいと言っていたら、本当に送り出してもらい、
今は現地で管理者に近しい仕事もさせてもらっている。
こちらで1年過ごして分かったことは基本的に前述のパワーが形成されて人が動く仕組みは同じであるものの、
動く側の「見返りの期待値」の違いに驚く時が多々あるということだ。

 

例えば、営業職にとっての見返りは「売上に対する会社からの評価」以外に「社外のコネクション形成」が大きい気がする。
なぜならば、営業は人とのコネクションが資本であり、
中国ではそのコネクションの多さと太さで給与が決まる傾向にあるから。
営業職に限らず一般的に2年程度で会社を転々とする人が多く、会社が提供するものに対して、
うまく短期間でどううまくリバレッジを利かせるかが重要なのは確かにわかる気がする。

 

 

私がこのことに確信を持ったのは退職者に伴う名刺の引き継ぎがほとんど意味をなさなかった事を経験したからである。
きっと前述の相対的パワーを効率よく使う人ならばもっと早く気付いただろう。
なぜならば彼らは深夜3時に人のドアを蹴り破っても相手をまったく怒らせないほど、相手の期待値に対して敏感だったから。

 

反日デモに代表されるように多くの人が「動く」機会は中国では多く、そのためにパワーが行使されるわけで、
その裏にある暗黙の期待値が一部でも分かった時に私としては「楽しさ」を感じたりする今日この頃です。

平成21年卒 和敬塾東寮 田中智浩

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