平成20年度、関西支部総会・記念講演会、開催される

【大阪7月12日=関西支部特電】政府国連代表部次席代表などを歴任した北岡伸一・東京大学大学院教授(法学政治学研究科・法学博士、46南)が12日夕、「日本の国連外交ー課題と展望ー」と題して、大阪市中央区の大阪商工会議所で開催された塾友会関西支部の平成20年度総会で講演を行った。北岡氏は「国連は万能ではなく、無駄や欠点も多いが、国際社会の意志を決定する重要な組織だ」と紹介。自身の体験をもとに現場の苦心や裏話を明かし、あわせて問題も提起。出席した塾友ら約60人も固唾を飲んで耳を傾け、世界の中の祖国の役割について意識を新たにした。

「日本には、優秀な人材ほど『出る杭』として打たれるという、国際社会においては非常に損な風土がある」「大国に阿(おもね)らず、小国を侮らず。国連組織の長所をよく見極めて利用してゆくならば、日本は充分に世界的な役割を果たせる」などなど、北岡氏一流の見識にもとづく痛烈な批判や、熱情にもとづく冷静な分析の連続だったという。

実は講師の北岡氏は奈良県吉野町出身。塾友会関西支部では今総会から、奈良支部と23年ぶりに正式合流したが、講演会はその記念行事としての特別に企画され、当日は前川昭一塾長をはじめ、塾本部や塾友会首脳らも多数臨席。関西支部の再出発に花を添えた。

この日の講演で北岡氏はまず、言葉の壁や、多額の分担金を拠出している一方で邦人職員が少ない現状、また意思決定にかかわる主要ポストからも縁遠く、過去10年の国連総会で、日本国首相の出席が3回程度しかない実態などを紹介した。

国力に比較して外交上の制約の多い中、それでも日本が安保理のポストを得るために払っている努力については、相手の国力の大小にかかわらず「飲みにケーション」を駆使するなどで、現在、2009年からの非常任理事国入りに向け、涙ぐましい現場の努力があることを紹介。
「拒否権抜き」などの条件や、国際情勢の変化なども念頭に、「障害が大きくとも、堅実に、着実に橋頭堡を築き、日本の存在感を示してゆかなければならない」などと語りかけた。(詳細は次号コリー新聞に掲載予定)

(関西支部 記)


国連での日本の現状と努力について語る北岡伸一氏


北岡氏の講演に熱心に聞き入る参加塾友


北岡博士と前川昭一塾長と山川氏と吉村氏(講演会後に)

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